<ポイント>
・連立方程式の一方の式を、「もう一方の式に代入する解き方」を代入法という
・代入法も「文字を1つ消去する」ことにより解く
・「x=〇」「y=△」などの形の式があるときは、代入法で解くとよい
連立方程式の一方の式を、「もう一方の式に代入する解き方」を代入法といいます。
代入法も(加減法と同じく)「文字を1つ消去する」ことにより解くことになります。
たとえば、
という連立方程式があるとき、
②の式が x=1+3y となっていて、「xをyで表す」ものになっています。
こちらを利用して、
②を①に代入すると、
3(1+3y)-5y=7 (文字xが消去された)
3+9y-5y=7
3+4y=7
4y =4
y=1
y=1 を②に代入すると、
x=1+3・1=4
よって、「x=4, y=1」となります。
上の例では、「xを消去する」ことにより解きましたが、
「yを消去する」ことによって解くこともあります。
この式の場合、①が「yをxで表す」ものになっています。
こちらを利用して、
①を②に代入すると、
2x+3(2x-8)=0 (文字yが消去された)
2x+6x-24=0
8x-24=0
8x=24
x=3
x=3 を①に代入すると、
y=2・3-8=-2
よって、「x=3, y=-2」となります。
(2)加減法と代入法
連立方程式を解くときに、
「加減法を使って解く」か「代入法を使って解く」かの判断は自分で行います。
簡単に言えば、「どちらで解いた方が、自分にとって都合がいいか」と考えてください。
この問題は〇〇法でなければ解けない!ということはないからです。
ただし、「x=〇」「y=△」などの形の式があるときは、代入法で解くとよいと思います。
そのままの形で代入できるのならば、わざわざ「x, yなどの文字を(左辺)によせる」という手順をふまなくてもよいからです。
いずれにせよ、加減法・代入法のどちらの考え方も理解し、スムーズに解けるようになるまで練習しておきましょう。
<補足>
代入法で「式を代入するとき」には、「[かっこ]をつけて代入する」ようにしましょう。
上の例題の
y=2x-8…① を
2x+3y=0…② に代入するとき、
2x+3(2x-8)=0
2x+6x-24=0
と( )に入れて代入するようにします。
そうでないと([かっこ]をつけないで代入すると)
2x+3・2x-8=0
2x+6x-8=0
となり、式が変わってしまい、間違いになってしまいます。
やってしまいがちなミスなので、特に気を付けましょう。
<まとめ>
・連立方程式の一方の式を、「もう一方の式に代入する解き方」を代入法という
・代入法も「文字を1つ消去する」ことにより解く
・「x=〇」「y=△」などの形の式があるときは、代入法で解くとよい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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