地理用語:オイルサンド

〔概要〕
砂や粘土、水、ビチューメン(重質の原油。瀝青(れきせい)ともいわれる)から成る混合物。
通常の原油とは異なり、非常に粘り気があって採掘が難しい。

ビチューメンはオイルサンドの中で20%程度を占めることが多く、これを抽出・処理して原油(に近い形)として利用する。

カナダのアルバータ州は、世界最大のオイルサンド埋蔵地。

〔補足〕
オイルサンドの採掘や処理は、大量の水とエネルギーを必要とし、二酸化炭素や他の温室効果ガスの排出を伴うため、環境的な懸念が大きい。
また、採掘地域の生態系への影響、水源の汚染、地域の土壌への影響なも懸念されている。

通常の油田からの採掘が難しくなる中、オイルサンドは新たな石油資源として注目されているが、
採掘・処理に伴う高コストや環境問題、原油価格の変動などの要因から、本格的な投資には至っていないケースも多い。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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