【質問】数学(高校):ax+204y=2023を満たす整数x、yが存在するaのうち204と互いに素でないもの

〔質問〕
「1以上1000以下を満たすa。不定方程式ax+204y=2023を満たす整数x、yが存在するaのうち204と互いに素でないものを考える。aのうち最小のものと大きい方から2番目は?」
↑この問題なのですが、まず互いに素でない、ということからどのように考えればいいのですか?
またその後の解き方も教えてください。
〔回答〕
まず、どこから手をつけていいかわからない場合、どういう場合にうまくいって、どういう場合にダメか、というのを具体的に検証してみてください。
それが糸口になることがよくあります。

今回の場合、例えば a=2 としたとき、2x+204y=2023 となり、左辺は2でくくれることから2の倍数ということになりますが、右辺は素因数に2を持たないため、この等式が成り立つことはない、ということになります。
このことから、「どうやら、2023 は、少なくとも『a と 204 の最大公約数(ax+204y をくくることができる)』で割れないといけないっぽい」と考えることができます。

※ 例えば、a=17 なら、17x+204y=2023 となり、これを 17 で割ることで x+12y=119 という次のステップに少なくとも進むことができます。
 
 
その後、cx+dy=● の形式(上記の例なら x+12y=119)で、
c, d は互いに素のはずですから(1つ前のステップで、a と 204 の「最大公約数」で割っているはずなので、割った結果の c, d には公約数は残っていない)、この場合だと必ず整数解を持つ、ということになります。(補足参照)

今回の場合、2023の素因数が限られていますので、もう後は地道に1つずつ検証すればそれでいいです。

〔補足〕
一般に、不定方程式 ax+by=● について、a, b が互いに素なら、必ず整数解を得ることができます。
これは、(a, b が互いに素というのは「最大公約数が1」のため)互除法のステップを取ることで、a・■+b・◆=1 の形式を得ることができるため、それを●倍をすることで ax+by=● の具体的な解を得ることができるためです。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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