中1数学:比例の式の決定

<ポイント>

・「yがxに比例する」とき、y=ax の式に x, y を代入すると式が成り立つ
・y=ax の式に x, y を代入すると比例定数がわかる
・y=ax の式に「xを代入すればyの値を、yを代入すればxの値を求められる」

(1)比例定数 a を求める
「yがxに比例する」とき、yとxの関係は、「y=ax(aは比例定数)」で表されます。

(比例関係にあるならば)式の形が決まっているので、
x の値と、それに対応する y の値が分かれば、「比例定数を求めることができる」ということです。

〔例題〕
① yがxに比例し、x=3 のとき、y=18 である。y を x の式で表しなさい。

yがxに比例するので、y=ax(aは比例定数)の形で表せる。
これに、x=3、y=18 を代入すると、
18=3a
a=6
したがって、y=6x

② yがxに比例し、x=4 のとき、y=−8 である。y を x の式で表しなさい。

yがxに比例するので、y=ax(aは比例定数)の形で表せる。
これに、x=4、y=−8 を代入すると、
−8=4a
a=−2
したがって、y=−2x

このように、比例定数 a は「負の数となる」ことがあります。
また、分数や小数となることもあるので、知っておいてください。
 
 
(2)x や y の値を求める
「yがxに比例する」とき、yとxの関係は、「y=ax(aは比例定数)」で表されるので、
問題で与えられた x, y から比例定数を求めることができます。
その求めたものから、別の x に対応する y の値を求めることができます。

〔例題〕
yがxに比例し、x=8 のとき、y=−4 である。x=−6 のときの y の値を求めなさい。

yがxに比例するので、y=ax(aは比例定数)の形で表せる。
これに、x=8、y=−4 を代入すると、
−4=8a
a=−(1/2)
したがって、y=−(1/2)x ということが分かります。

この式に、x=−6 を代入すると、
y=−(1/2)・(−6)
y=3 となり、「x=−6 に対応する y の値」を求めることができるのです。

<補足>

(2)の例題のように、「y の値を求めなさい」という問題であったとしても、一旦は比例定数 a を求めて、「どのような比例関係になっているか」を調べる習慣をつけましょう。

また、問題で問われているのが、「式なのか」「x や y の値なのか」をしっかりと把握して、解き進めるようにしましょう。

<まとめ>

・「yがxに比例する」とき、y=ax の式に x, y を代入すると式が成り立つ
・y=ax の式に x, y を代入すると比例定数がわかる
・y=ax の式に「xを代入すればyの値を、yを代入すればxの値を求められる」

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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