<ポイント>
・「最短距離」の作図は「光の反射」と同じものと考える
・点Bの直線lについて対称な点を「点B’」として作図する
・「線分AB’と直線lの交点」が最短距離となる点C
〔例題〕
図のように、直線lと、この直線について同じ側に2点A,Bがあります。
直線l上に「AC+BCが最短となるような点C」をとりなさい。
〔解説〕
「最短距離となる」のは、一直線上に表せるときです。
とは言え、A,C,Bが一直線に並ぶことはありません。
(AからCで折り返すような形でBへいく)
そのため、理科の「光の反射」のときと同じように考え、「直線lについて対称な点」を使います。
① 点Bの直線lについて対称な点を「点B’」として作図します。
(点Bから直線lに垂線をひいて、等距離になる点B’をとる)
② 点AとB’を結び、その「線分AB’と直線lの交点」が点Cとなります。
このように作図すると、
CB’=CBとなっているため、
最短距離AB’=AC+CB’=AC+CB という関係が成り立ちます。
<補足>
「点Bの直線lについて対称な点B’をとる」とき、「定規で長さを測って作図しない」ようにしましょう。
「点Bから直線lにおろした垂線」と「直線l」の交点にコンパスの針をおき、コンパスを使って「点Bと同じ距離となる点B’をとる」ようにしてください。
<まとめ>
・「最短距離」の作図は「光の反射」と同じものと考える
・点Bの直線lについて対称な点を「点B’」として作図する
・「線分AB’と直線lの交点」が最短距離となる点C
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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