<ポイント>
・垂線の作図は「どの点を通るのかによって作図方法が変わる」
・直線上にある点を通る垂線をつくる作図:「180°の角の二等分線を描く」イメージ
・直線上にない点からの垂線をつくる作図:「直線上の2点の垂直二等分線を描く」イメージ
(1)「直線上にある」点Pを通る垂線の作図
① 点Pを中心とする円弧(青色)を描き、それと直線lの交点をA,Bとする
② 点A,Bを中心とする、等しい半径の円弧(緑色)を描き、その交点をQとする
③ 2点P,Qを結ぶ(赤色)
こうしてできた直線PQが、「点Pを通る直線lに対する垂線」となります。
(2)「直線上にない」点Pを通る垂線の作図
① 点Pを中心とする円弧(青色)を描き、それと直線lの交点をA,Bとする
② 点A,Bを中心とする、等しい半径の円弧(緑色)を描き、その交点をQとする
(このとき、円弧を点Pと反対側につくることがポイント)
③ 2点P,Qを結ぶ(赤色)
こうしてできた直線PQが、「点Pを通る直線lに対する垂線」となります。
<補足>
それぞれの作図の意味を考えます。
・(1)「直線上にある」点Pを通る垂線の作図
点Pがあるところの角度をあえて言えば、180°です。
これを二等分すれば、90°(直角)をつくることができるので、「大きさが180°である角の二等分線を作図」していると考えられます。
(作図方法が、角の二等分線のつくり方と同じ)
・(2)「直線上にない」点Pを通る垂線の作図
はじめに「点Pから等距離にある2点A,B」をつくり、その2点A,Bから「等距離にある点Q」をつくっています。
つまり、「PA=PB」かつ「QA=QB」となっていることから、PQは「ABの垂直二等分線」であると考えられます。
<まとめ>
・垂線の作図は「どの点を通るのかによって作図方法が変わる」
・直線上にある点を通る垂線をつくる作図:「180°の角の二等分線を描く」イメージ
・直線上にない点からの垂線をつくる作図:「直線上の2点の垂直二等分線を描く」イメージ
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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