〔質問〕 胞子と種子の定義やその違いが、よくわかりません。胞子も一種の種子と見れなくないですか? |
〔回答〕 胞子と種子の違いは「受精のタイミング」にあります。 胞子は「親のもとから離れた後に受精」し、種子は「親のもとで受精してからできるもの」です。 |
〔詳細〕
(1)胞子
胞子で生殖を行う生物は、「受精していない段階で」胞子を放出します。
(この段階では、雄・雌の区別がないため、無性生殖といえる)
(1)胞子
胞子で生殖を行う生物は、「受精していない段階で」胞子を放出します。
(この段階では、雄・雌の区別がないため、無性生殖といえる)
その後、胞子が発芽して新たな個体ができます。
その個体に雄器・雌器ができて、それぞれに精子や卵などの「配偶子」をつくります。
(この段階で、雄・雌の区別ができるため、有性生殖といえる)
「この後に受精が行われ」て、胞子体というからだをつくるのです。
(さらに胞子体が胞子をつくり、とサイクルが循環します)
つまり、胞子で生殖する生物は「無性生殖と有性生殖を交互に行う」わけです。
(2)種子
種子で生殖を行う生物(種子植物)については、「種子ができている」ということは「親の個体において受精が完了している」ということになります。
「おしべの花粉がめしべの柱頭につく(受粉)」と、花粉にある「精細胞」が胚珠にある「卵細胞」の核と合体し「受精」します。
受精すると、(卵細胞が)受精卵となり、胚を経て、胚珠全体が「種子」となります。
このように、受精が行われた後にできるのが種子であり、それが放出されています。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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