【質問】世界史:均輸法と平準法の違いがわかりません

〔質問〕
均輸法と平準法の違いがわかりません
〔回答〕
「何と何をならすか」の違いで、
・均輸法:同時期の地域間の物価差を是正するためのもの
・平準法:時間が経過しても物価が安定的に推移するためのもの(時系列比較
です。
〔詳細〕
経済学の原理として、モノが余っていれば(希少価値が下がるため)価格は下がり、モノが不足していれば(希少価値が高まるため)価格は上がります。

まず、とある時点で(「今日」と仮定しても構いません)、A地域ではある商品が大量にあり、B地域ではあまりないとき、「Aでは希少価値が低いため価格は低く、B地域では(同時期の同じ商品なのに)価格は高い」ということになります。
このとき、A地域で余っている分をB地域に輸送すれば、両地域で過不足がうまくならされ、結果、価格もほぼ同じ水準に落ち着くことになります(正確には、輸送費が発生するため、その分はB地域は高いままではある)。
こういうことを意図したものが均輸法です。

一方、ある年に豊作で、別の年に凶作だったときに、「豊作の年は価格が低く、凶作の年には価格が高い」ということが起こります。
そこで、(保存がきくことが前提ですが)豊作の年にその商品を国が買い取り、凶作の年にその分を放出すれば、過不足がならされて、価格も安定的に推移することになります。
こういうことを意図したものが平準法です。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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