・冬:西高東低の気圧配置となり、日本海側で雪が多く、太平洋側は晴れが多い
・夏:南高北低の気圧配置となり、南東からの湿った季節風が吹く
・春・秋:移動性高気圧が西から東へ通過し、天気が不安定で変わりやすい
(1)冬の天気
大陸側(西)でシベリア高気圧が発達し、太平洋側(東)に低気圧ができます。
この状態を「西高東低の気圧配置」といいます。
このような気圧配置になると、南北に等圧線が狭い間隔で伸び(=風が強い)、北西の季節風が吹きます。
この影響で、日本海側は雪がたくさん降ることになり、太平洋側は晴れの日が多くなります。
(2)夏の天気
大陸側(北西)に低気圧ができ、太平洋側(南東)で小笠原気団によって高気圧が発達します。
この状態を「南高北低の気圧配置」といいます。
このような気圧配置になると、太平洋の高気圧から湿った空気が吹き出して、南東の季節風が吹きます。
この影響で、日本では蒸し暑い日が続きます。
また、近年はゲリラ豪雨もよく起こるようになっています。
(3)春・秋の天気
冬に勢力が強いシベリア気団、夏に勢力が強い小笠原気団の入れ替わりの時期にあたります。
このとき、大陸の揚子江気団から発生した高気圧と低気圧が交互に流れてきます。
高気圧と低気圧が「西から東へと通過」していきますが、このうちの高気圧を移動性高気圧と呼びます。
高気圧と低気圧が交互に通過するため、天気が不安定になり、変わりやすいことが特徴です。
また、この時期には停滞前線が伸びやすく、6月頃のものを梅雨前線、9月頃のものを秋雨前線といいます。
この前線の影響で、くもりや雨の日が続くことが多いです。
都市部では、車やエアコンから排出される熱や、コンクリートの照り返しによって街全体の気温が上がってしまうようになりました。これをヒートアイランド現象といいます。
このヒートアイランド現象に加えて、南東の湿った季節風が吹く夏にはゲリラ豪雨が起こりやすくなっています。
同じ理由で、夜になっても最低気温が25℃以下にならない熱帯夜となる日も増えています。
・冬:西高東低の気圧配置となり、日本海側で雪が多く、太平洋側は晴れが多い
・夏:南高北低の気圧配置となり、南東からの湿った季節風が吹く
・春・秋:移動性高気圧が西から東へ通過し、天気が不安定で変わりやすい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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