中2理科:小腸のつくりとはたらき

<ポイント>
・小腸には「栄養分を分解するはたらき」「栄養分を吸収するはたらき」がある
・小腸のかべには柔毛という無数の小さな突起がある
・ブドウ糖・アミノ酸は毛細血管に、脂肪酸・モノグリセリドはリンパ管に吸収される
(1)小腸のはたらき
小腸には、2つのはたらきがあります。
栄養分を分解するはたらき
・麦芽糖をブドウ糖に分解する(麦芽糖のもとはデンプン)
・ペプトンをアミノ酸に分解する(ペプトンのもとはタンパク質)

栄養分を吸収するはたらき
口から入った食物が、消化・分解されて小さくなり、小腸のかべ(にある柔毛)から栄養分として吸収されます。

(2)柔毛
小腸のかべにある、無数の小さな(1mmほど)突起を柔毛(柔突起)といいます。
柔毛の内部には毛細血管やリンパ管があって、そこに栄養分を吸収していきます。

柔毛があることによって、小腸の表面積が大きくなり、吸収する効率があがります。
(肺胞や根毛などと同じ原理)

(3)柔毛からの栄養分の吸収
消化・分解されてできた、「ブドウ糖とアミノ酸」「脂肪酸とモノグリセリド」は柔毛から吸収されます。

・ブドウ糖とアミノ酸
柔毛内の毛細血管に吸収され、血しょうによって運ばれていきます。

・脂肪酸とモノグリセリド
柔毛内で結びついて、再び脂肪となり(脂肪にもどり)、リンパ管に吸収されます。
小腸での吸収

<補足>
柔毛から吸収された「ブドウ糖と脂肪」は、生命活動のエネルギー源となります。
ただ、余ったブドウ糖はグリコーゲンとなって、肝臓に貯蔵されます。

また、吸収された「アミノ酸」は、新しい細胞の原料として使われます。

<まとめ>
・小腸には「栄養分を分解するはたらき」「栄養分を吸収するはたらき」がある
・小腸のかべには柔毛という無数の小さな突起がある
・ブドウ糖・アミノ酸は毛細血管に、脂肪酸・モノグリセリドはリンパ管に吸収される

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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