【質問】世界史:ウル・ナンム法典とシュメール法は別物ですか?

〔質問〕
ウル・ナンム法典とシュメール法は別物ですか?
〔回答〕
シュメール法という言い方は「シュメール人が作った法」全般のことを指す言い方で、
そのうちの具体的なものの1つがウル・ナンム法典です。

ただし、ウル・ナンム法典は現存する最古の法典ですが、制定されたのはウル第三王朝時代で、これはアッカド王国よりも後の時代です(一時的にシュメール人勢力が再興したとき)。
このときのウルはメソポタミアの指導的立場にあった(統一王朝的な感じ)と考えられますので、実質的にはシュメール法と言えばウル・ナンム法典と思ってもらっても大きな支障はないと思います。

〔補足〕
ウル第三王朝の末期頃には、シュメール人によるイシン第一王朝というものがありました。
ここでは「リピト・イシュタル法典」というのが定められましたので、これもシュメール法の1つということになります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります


 

アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています