【質問】世界史:シュメール法とハンムラビ法典の違いは何ですか?

〔質問〕
シュメール法とハンムラビ法典の違いは何ですか?
〔回答〕
基本的には
・シュメール法は、世界最古の法典として誕生したことがすごい
・ハンムラビ法典は、より進化したもの
という見方をすればいいです。

内容としては、傷害に対して、シュメール法は「賠償」で、ハンムラビ法典は「同害復讐」で、という違いが見られます。
シュメール法では王権の神格化という事例も見られます。

また、シュメール法は基本的には各都市ごとに定められたものですが、ハンムラビ法典はメソポタミアで統一的に使用された、という違いもあります。

〔補足〕
現存する最古の法典はシュメール法の具体的な1つである「ウル・ナンム法典」ですが、成立したのはウル第三王朝のときで、正確にはアッカド王国が栄えた後です。
(世界史の授業で習う、「メソポタミアでは最初にシュメール人」という頃のことではない)

このときのウルは、単純な都市国家というよりは、メソポタミア地域の指導的立場にありましたので、ウル・ナンム法典ももう少し広範に適用されたと考えられます。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります


 

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