【質問】世界史・倫理:ゾロアスター教の善悪二元論に関して、世界の各地で「二元論」のようなものは比較的多く見られるのですか?

〔質問〕
ゾロアスター教の善悪二元論に関して、中国でも陰陽五行説があるように、世界の各地で「二元論」のようなものは比較的多く見られるのですか?
二元論の方が人々に理解されやすい、という事情もありますか?
〔回答〕
はい、「宇宙や人間などの存在が二つの対立する原理や力によって形成される」という考え方は、結構多くの文化や宗教で見られます。
他にもキリスト教で「善悪」や「神と悪魔」が見られたり、古代インド哲学では「物質と精神」「身体と魂」が見られたりしますが、これらは「対立」と同時に「相互補完的」な関係を持っており、物事のバランスや調和を示しています。

「二元論の方が人々に理解されやすい」というのもその通りです。
世界を「どちらか」という話に単純化することで、日常生活の中での判断を簡単にしたり、道徳的な判断を明確にしたりすることができます。

〔補足〕
一方で、二元論の場合、話を単純化しすぎてしまい、多面性や複雑性を見落とす可能性がある、というデメリットもあります。
世の中の現象は「どちらか」だけで処理することは難しく、たいてい両方の要素が混ざりあったりもしています。

また、仏教では「中道」という、要は「バランスのいい真ん中」という観点が重視されたりもします。

各文化や宗教での考え方次第、と言ってしまえばそれまでですが、必ずしも二元論というのが絶対的なものではないことには注意してください。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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