Whoever calls me, tell them I’m out.
「たとえ誰が私に電話をかけてきても、出かけていると伝えてください」
<ポイント>
・副詞節のカタマリをつくる
・whoever の後ろは、ふつう主語がない不完全文が続く
・whoever は no matter who に置き換えられる
副詞節をつくる(副詞と同じ役割をする)ということで、文中で「主語・目的語・補語・前置詞の後ろ」の位置では使えないということになります。(副詞節は動詞や文全体を修飾します)
Whoever calls me, tell them I’m out. は Whoever calls me が tell them I’m out を修飾しています。
文(正確には節)としては、「出かけていると伝えてください」で完成していますが、それに対して「たとえ誰が私に電話をかけてきても」というのを付け加えている、という構造です。
また、whoever の後ろの部分(calls me)は「主語がない不完全文」になっています。
もしくは、Whoever calls me の中で「whoever が calls me の主語になっている」という解釈もできます。
(※ 完全文・不完全文についてはこちら)
whoever + V 〜 については no matter who + V 〜 に置き換えることができます。
Whoever calls me, tell them I’m out.
=No matter who calls me, tell them I’m out.
Whoever says so, I won’t believe it.
「だれがそう言おうとも、私はそれを信じない」
Whoever you are, you should apologize.
「あなたが誰であろうと、あなたは謝るべきです」(※ 補足②参照)
whoever + V 〜 は ② 副詞節「たとえ誰が〜しても」の他に、① 名詞節「〜する人は誰でも」という使い方があります(詳しくはこちら)。
意味の判断は文脈から考えるのではなく、「whoever + V 〜 が 名詞節になっているかどうか」を考えましょう。① の方は「名詞節」をつくるということで、whoever からのカタマリが文中で「主語・目的語・補語・前置詞の後ろ」の位置で使われている、ということになります。
① I’ll take whoever wants to go with me.
whoever wants to go with me は take の目的語になっているので名詞節だと判断でき、「私と行きたい人なら誰でも(を I’ll take する)」と訳します。
② Whoever calls me, tell them I’m out.
Whoever calls me は主語にも目的語にもなっていないので副詞節だと判断でき、「たとえ誰が私に電話してきても」と訳します。
<補足②>
whoever の後ろには「主語がない不完全文」が続くのがふつうですが、whoever の後ろに「補語がない不完全文」が続くこともあります。
(例文)Whoever you are, you should apologize.
「あなたが誰であろうと、あなたは謝るべきです」
この英文は Whoever の後ろに you are という「補語がない不完全文」が続いています。
また「目的語がない不完全文」が続く場合は whomever を使います。
(例文)Whomever you interview, ask them these three questions.
「誰にインタビューするにしても、この3つの質問をしなさい」
(くだけた表現としては whoever でも可)
<まとめ>
・副詞節のカタマリをつくる
・whoever の後ろは、ふつう主語がない不完全文が続く
・whoever は no matter who に置き換えられる
・名詞節をつくる whoever は「〜する人なら誰でも」
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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