経済用語:コンツェルン(こんつぇるん)

中心企業が、異なる産業の企業を多数支配する企業形態。
(補足)
「企業結合」とも呼ばれる。
中心となる企業が、→ 子会社 → 孫会社という形で支配していき、全体としてピラミッド型の構造になる特徴がある。
第2次世界大戦前の日本の財閥(三井、三菱、住友、安田など)はコンツェルンに該当し、グループ内に、銀行や保険会社、鉱山、機械、製紙などの子会社・孫会社があった。

※ 子会社とは、ふつう、(その子会社の)株式を50%より多く保有している状態を指す。これは会社運営に関して「過半数」の権利(株主総会での議決権)を持っていることで、実質的にいろいろ決定できる立場にあるため。孫会社は、子会社の子会社のこと。
 
 
日本では、財閥への経済力集中が軍国主義につながったという反省から、戦後、独占禁止法で禁止されていたが、現在では「持株会社」として解禁されている。「(何とか)ホールディングス」という企業名を聞くことがあれば、それのこと。

カルテルトラストの場合と異なり、同一業界内での支配を進めるものではない。
また、コングロマリットとは似ているが、この場合は単純に多角化のために他社を買っていくというもの。(コンツェルンは支配というニュアンスが強い)

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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