【質問】中学(理科):栄養分の吸収を調べる実験で、ブドウ糖はセロハンの中に入れるが、デンプンは入れないのはなぜですか?

〔質問〕
栄養分の吸収を調べる実験で、ブドウ糖はセロハンの中に入れるが、デンプンは入れないのはなぜですか?
〔回答〕
ブドウ糖・デンプンともに、目に見えない小さい粒でできています。
ブドウ糖はデンプンが消化・分解されてできたものなので、粒の大きさを比べるとブドウ糖の方が小さいことになります。
セロハンには、目に見えない小さい穴が開いていて、それをブドウ糖だけが通ることができます。
〔詳細〕
図のように、「デンプンのり」と「ブドウ糖水溶液」を混ぜたものに、「水を包んだセロハン」をつける実験では、「消化によって物質を小さくして、からだに吸収している」ということを確認します。
(セロハンが、「消化管の壁」の役割をしている)

「粒としては大きいデンプンを、消化作用によって(粒の小さな)ブドウ糖に分解して吸収する」ということを再現しています。

セロハン1

水を包んだセロハンを数分つけたあと、その水を2つに分けて、「ヨウ素液、ベネジクト液をそれぞれ加える」と、ヨウ素液を加えた水の方は反応しませんが、ベネジクト液を加えた方は反応します。
これは、「セロハンの穴をデンプンは通れないが、ブドウ糖は通る」ということを意味しています。

セロハン2

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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