【質問】理科(中学):塩化銅水溶液に電流を流した時の反応について

〔質問〕
「塩化銅水溶液に電流を流す」という問題で陽イオンである銅が陰極に付着し、陰イオンである塩素が陽極に発生する理由を教えてください。
〔回答〕
塩化銅水溶液の電気分解では、
・陽極に塩素が発生
・陰極に銅が付着
するわけですが、その理由は「電解質の電離」と「電子の移動」を考えると分かります。
 
・電解質は「水溶液中では、陽イオンと陰イオンに電離する」
・電子は「陽極から陰極へ移動する」(これによって、全体として回路ができる)
という2点をおさえておきましょう。
 
具体的に塩化銅水溶液の電気分解を考えてみると、
 
〔電離する〕
(塩化銅 CuCl2)→(銅イオン Cu2+)+(塩化物イオン Cl
 ↓
〔陽極で水素発生〕
電離した塩化物イオン(Cl)が陽極に電子を渡して、塩素原子(Cl)となり、塩素(Cl2)が発生
 ↓
〔陰極で銅ができる〕
陽極からまわってきた電子を銅イオン(Cu2+)が受け取り、銅(Cu)として付着
という流れです。
 
 
こちらは高校範囲の動画になりますが、理屈は同じですので、ぜひ一度見てみてください

 

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