【質問】数学(中学):素因数分解を自然数の積で表す方法

〔質問〕
自然数2004について、2つの自然数の積で表す方法は何通りありますか。

という問題がわかりません。
どのように考えればいいのでしょうか。

〔回答〕
「ある数を自然数の積で表す」方法については、「ある約数が1つ見つかれば、それで割りさえすれば「相手」が見つかる」ということに注目してみてください。例えば、2004 の約数として「2」を見つけると、2004 を 2 で割ったときの 1002 が相手(2×1002)になり、「積」の1パターンを見つけることができたということです。
ということで、「約数の個数」を数えれば「積の組数」を数えることができるということですが、ただし、このままだと 2×1002 と 1002×2 を別扱いして2通りとしてカウントしてしまっていますので、重複を省くために、最後は2で割ってください。
(もし、この2つを別扱いするような問題の設定であれば、最後は割る必要はありません)
 
 
約数の個数の求め方は以下の通りです。
ある正の整数Aを素因数分解したとき、A=(ap)×(bq)×(cr)と表せたとすると、
このとき約数の個数は、「(p+1)×(q+1)×(r+1)」で求めることができます。

※ この理由は、
約数とは A を割りきるとこができる数字であるため、素因数分解した時に a が 0~p個まで、b が 0~q個まで、c が 0~r個までというような数である必要があります(a0 は「1」として扱います)。素因数の数がそれより多いと割りきれなくなってしまいます。
ということは、a は p+1通りの使われ方、b は q+1通りの使われ方、c は r+1通りの使われ方がある、ということですので、結果、(p+1)×(q+1)×(r+1)通りある、ということです。

今回の場合、2004=(23)×3×167 ですので、
2004=(23)×(31)×(1671)より
(2004の約数の個数)=(3+1)×(1+1)×(1+1)
で求めることができ、最後は冒頭の理由により、2で割ってください

 

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