〔質問〕 炭酸水って二酸化炭素の水溶液だから酸性のはずなのになんで苦く感じるのですか? |
〔回答〕 炭酸水は酸の度合が弱いため、一般に酸の特徴とされる「すっぱい味」がしにくいです。 加えて、(コーラ等ではない)ただの炭酸水なら糖分が入っていませんので、「甘くない」→「苦い」と感じる原因になったのかもしれません(もしくは、何かしらの味付けがなされていた製品だった) |
〔補足〕
まず、酸の度合についてですが、化学では pH という指標を用いて酸またはアルカリ(塩基)を表現します。pH は水素イオン濃度から求められます(高校範囲)
「酸」とは pH=7 未満のもので、数字が小さくほど強い酸となります。
さて、酸味と pH についてですが、人間は pH=3 くらいになる(酸が強くなる)と、酸味を感じるようになると言われています(参考:食酢やレモン汁がpH=2~3程度)
しかし、炭酸水は(その他の物質が混ざっていなければ)pH=5~6程度で、ふつう 3 よりも大きい、つまり、酸っぱさを感じるほどの酸ではない、ということです。そのため、あまりすっぱく感じないのかもしれません。
なお、酸性の水溶液は、一般的に「すっぱい味」がするという認識は正しいです(理科の解答としては、正しい)
レモンなどに含まれるクエン酸、酢酸(食酢)などがその例として挙げられます。
加えて、「すっぱい」と漢字で書くと、「酸っぱい」と書きますし、「酸味」があると表現することもあります。
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分) |
---|
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします (Googleフォームにアクセスします) |