地理用語:安定陸塊(あんていりくかい)

〔概要〕
古くから大きな変動を受けていない、地質的に安定した陸地。
非常に古い岩石が露出していることが多い。

主に2つのタイプがある。

(1) 楯状地
先カンブリア時代の岩石が広範囲に露出している地域。
冷却と固化が非常に深い部分で行われ、後に(周囲が)侵食されて地表に露出した、というのが一般的。
その後、この岩石自身も長い年月で侵食を受け、現在では比較的低く平坦な地形となっている。

・例:カナダ楯状地、ブラジル楯状地、バルト楯状地など。

(2) 卓状地
楯状地の上に比較的新しい堆積層が積もって形成されたもの。
この堆積層は水平に広がるのが一般的で、その下の古い楯状地の形状を隠している。
楯状地と比較して台地状になっていることが多い。
(卓状というのは「(横から見たら)テーブルのような形状」という意味合い)

・例:シベリア卓状地など。

〔補足〕
安定陸塊では鉄鉱石が豊富にある傾向にある。
これは太古の昔に、地球上に多くあった鉄イオンと、初期の微生物(の光合成)による酸素が結びついて酸化鉄となり、それが眠っていることによる。

また、安定陸塊は地表が平坦であるため、農業や都市開発に適している場合も多い。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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