地理用語:アイヌ

〔概要〕
北海道、千島列島、サハリン(北海道の上側の細長い島)に広く分布していた先住民族。
独自の文化、言語、伝統を持つ。

古代からこれらの地域で狩猟、漁労、採集を中心とした生活を営んでいた。
明治時代に入ると、日本政府による北海道の開拓により、多くの和人が北海道に移住。これに伴い、アイヌの土地や資源が奪われていった。
併せて、アイヌ文化や言語が長らく抑圧される時期も続いた。

これらへの反省やアイヌ民族を尊重すべく、1997年にアイヌ文化振興法を制定。
2008年にはアイヌを先住民族として公式に認定し、2019年にはアイヌ民族支援法(アイヌ文化振興法の発展版)も制定されている。

〔補足〕
アイヌ文化は、神話、伝説、口承文学などが豊富で、これらの話はイオマンテ(アイヌの儀式の1つ)や他の儀式、祭りを通して受け継がれてきた。
特徴的な刺繍や模様、アイヌ刺繍や彫刻、特有の舞踊や音楽などがある。
アイヌの伝統的な家を「チセ」という。

また、北海道にはアイヌ語に由来する地名も多い。
例えば、札幌(さっぽろ)も、アイヌ語の「乾いた大きい川」に由来すると言われる(諸説あり)。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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