〔質問〕
オオカナダモの細胞を観察すると、細胞壁に沿うように葉緑体が縦になって(下の図)並んでいて、真ん中の方に丸い形の葉緑体が集まっていました。このことから考えて、オオカナダモの細胞には、葉緑体はどのように(細胞の厚さも考えて、立体的に)分布しているのですか?
<図>
() ←こんな感じです。
〔回答〕
この質問についてですが、「原形質分離」の実験の前後の話かと思われます。
※ 原形質分離とは、 細胞を高張液に浸したときに、原形質(細胞膜を含む内側部分)が収縮し、細胞壁から離れる現象 |
<原形質分離の流れ>
高張液に浸すと、細胞内部から水が出ていくので、細胞は収縮したい
→ 細胞壁は丈夫であるため、あまり伸縮しない
→ 細胞膜が細胞壁から離れて収縮してしまう
したがって、
・正常な状態
細胞内部で、「葉緑体は細胞壁に近い部分に分布している(散らばっている)」ように見える
・原形質分離をした状態
細胞壁はそのままで、「原形質が収縮したため、含まれる葉緑体も真ん中に集まっている」ように見える
と言えます。
(参考)
原形質分離をしている細胞を、低張液や蒸留水に浸すと、正常な状態に戻ります。
これを「原形質復帰」と言います。
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