【質問】歴史(中学):歴史の勉強方法がわかりません

〔質問〕
歴史の勉強の仕方がわかりません。テスト前とかにはどんな勉強をしたらいいですか?
できれば詳しく教えてください
〔回答〕
高得点を目指す場合は、まとめノートを作成したりもしながら、
(1)用語そのものを覚える
(2)用語の内容を覚える
(3)繋がり・因果関係を覚えていく
を意識しながら、テスト範囲を3~4周してください。これが進むほど点数はよくなります。

※ ある程度の点数でよければ、「用語のペア」を作って覚えやすいものから覚える

 

詳細

※ 以下、詳しめに書いていますので、回りくどかったら適度に読み飛ばしてください。

 
まず、がっかりさせてしまうかもしれませんが、学校や受験の歴史のテストは、よくも悪くも、暗記で対応できてしまうものです。ですので、「点数をとると言う意味では」、ノートを複数回見直して、覚えてしまうというのが最善のテスト勉強です(具体的な方法は後述)

というのも、歴史というのは、突き詰めるのであれば、かなり難しい科目です。
ふつうに人間の感情が絡みまくっていますから、本来はそこまで分析する必要だってあります。さらには、そもそも、歴史の解釈自体が人によって異なるもので、場合によっては国際問題にまで発展することもあります(英雄と言われている人だって、征服された側から見れば大概は大量殺人鬼です)

ただ、そんなことを言い出したら本当に収集がつかなくなってしまいますから、結局、テストには事実の羅列か、もしくは日本政府の公式見解しか出しようがないのです。
(※ 難関大学入試のレベルだと、「この出来事が歴史上に持つ意味は?」みたいな問題にも対応できないといけませんが)

というわけで、テスト対策はとにかく暗記になってしまうわけです。
目安としては、ノートの内容を1周見返すごとに10点ずつ上がっていくイメージで、暗記を繰り返してください。

 

暗記のポイント

歴史の勉強で暗記すべきことは要約すれば以下の3つです。
(1)用語そのものを覚える
(2)用語の内容を覚える
(3)繋がり・因果関係を確認し、覚えていく

先ほど「暗記だ!」と言いながら、それだけだと何の脈絡もない単語ばかりになってしまいますので、高得点を狙う人は(3)のステップを意識してください。

テスト勉強の1~2周目で(1)と(2)を完了させつつ、それと極力並行させながら、2~3周目以降で(3)に着手していくイメージで結構です。

 
※ 覚える内容は、教科書や参考書の太字の箇所から優先してください。重要な用語は決まりきっていますから、テストに出る確率も高いです

 

(1)(2)用語の暗記

この項目は当たり前と言えば当たり前のことなので、できている人も多いと思います。

 
例えば、有名な出来事として、
「1600年に関ヶ原の戦いが起こって東軍が勝利し、その後、徳川家康が江戸幕府を開いた」というものがあります。

これがテスト範囲であったとき、
まず最初にすべきことは「関ヶ原の戦い」「徳川家康」「江戸幕府」という用語を覚えてしまうことです。これらを覚えないことには話が前に進まないためです。

それとほぼ同時に、用語の内容を覚えないといけません。例えば「誰と誰の戦いだった」とか、「~を禁止した法律」のようなことを覚える必要があります(人名であれば「そういう人がいた」くらいで結構です)

 
〔補足〕
効率よく、ある程度の点数をとるだけでいいのなら、用語のペアを作って、覚えやすそうなものから覚えてください。ノートを見て近くにあるもの同士で結構です。「1600年-関ヶ原の戦い」「徳川家康-江戸幕府」のような感じです。
もちろん先生にもよりますが、テストでは問題文にペアの片方が記載されて、もう片方を答える、というようなケースが結構ありますので、仮に全範囲を覚えなかったとしても、ある程度の点数はいけるはずです。

 

(3)繋がり・因果関係を覚えていく

次にすべきことは、(1)(2)で覚えた数多くの用語の繋がりです。
先ほどの家康のケースだと、この前には100%、豊臣秀吉のことが出てきているでしょうが、「豊臣秀吉が死去」→「権力の後継者争い」→「家康が勝った」というような感じで繋がっています。

歴史には必ず原因と結果の関係があります。
「これがあったからこれが起こった」ということを確認しながら暗記を進めていけば、効率よく勉強は進むと思います。

特に、「なぜ?」というのをその都度意識してみてください。
「『関ヶ原の戦いに東軍が勝った』のはなぜか。その理由は、小早川が東軍側に寝返ったから」です。(ただ、あんまり深追いしすぎて『小早川が寝返った理由』まで考え出すと抜け出せなくなりますから、教科書や参考書に載っている範囲までで止めておいてください)
 
中学歴史であれば、一部の世界史部分を除けば、どんどん繋がって1つの話になっていきます。そうすればちょっとした「ノンフィクション小説」が出来上がりますので、この段階まで来れば、歴史の勉強も楽しくなってくると思います。

 

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