気候区分と概要
ケッペン(人名)の気候区分が有名。
植生(=植物が生えるか)に着目しており、基本的に気温と降水量という観点で分類。
また、ケッペンは気候区分を表すための記号を用いている。
区分 | 要は… | 主な分布 | |
A | 熱帯 | 暑い所 | 低緯度地域 |
B | 乾燥帯 | 雨が少ない(気温は関係ない) | 中緯度地域、内陸部 |
C | 温帯 | 暑くもなく寒くもない | 日本、ヨーロッパ |
D | 冷帯 | そこそこ寒い | ロシア、カナダ |
E | 寒帯 | 極寒 | 南極 |
(1) A, B, C, D, E の分類
① まずは「乾燥気候」か「湿潤気候」かを判別。気温に対して降水量が十分かどうかで判断。乾燥気候なら「B」に区分。
※ 実際には、年降水量と乾燥限界値(← 気温が考慮されている)を照らし合わせる
② その後、「湿潤気候」を気温によって分類
最寒月平均気温 | 最暖月平均気温 | |
A 熱帯 | 18℃以上 | 10℃以上 |
C 温帯 | -3℃以上 18℃未満 | |
D 冷帯 | -3℃未満 | |
E 寒帯 | 10℃未満 |
(2) 気温と降水量とでさらに分類
A~Eの分類に対して、さらに細かく分類。その結果、例えば温暖湿潤気候であれば「Cfa」というような記号を割り当てる。
大文字・小文字の区別まで覚えてください!
※ 細かい定義は各気候区分のページで掲載します
1文字目:熱帯・乾燥帯・温帯・冷帯(亜寒帯)・冷帯の区分
2文字目:降水量(小文字)、または植生の状況など(大文字)
小文字
|
3文字目:さらに小分類として、気温の区別を記載することもある(a, b, c, d)。
高校範囲としては、Cf を2つに分け、Cfa と Cfb にするところまでは行う。
一覧(暗記項目)
A 熱帯 | Af | 熱帯雨林気候 |
Am | 熱帯モンスーン気候 | |
Aw | サバナ気候 | |
B 乾燥帯 | BW | 砂漠気候 |
BS | ステップ気候 | |
C 温帯 | Cfa | 温暖湿潤気候 |
Cfb | 西岸海洋性気候 | |
Cs | 地中海性気候 | |
Cw | 温暖冬季少雨気候 | |
D 冷帯 | Df | 冷帯湿潤気候 |
Dw | 冷帯冬季少雨気候 | |
E 寒帯 | ET | ツンドラ気候 |
EF | 氷雪気候 | |
(その他) | H | 高山気候 |