【質問】国語・英語:文構造はなんとなく把握できても文内容がスーッと頭に残りません

〔質問〕

国語や英語の文章を読むとき「主語と述語を把握する」「修飾部位を一旦除去する」ということでそれらを意識して読んでいるのですが、上記の作業に意識を傾けすぎているためか文構造はなんとなく把握できても文内容がスーッと頭に残りません。スムーズに読みながら上記の構造把握も行い、ある程度頭に残った状態にするには、文章を読むときにどういう作業配分にしたり、意識をしておけばいいでしょうか?先生方はどのようにされていますか?

〔回答〕

発想としては大きく2つあり、

まず1点目は「精読」と「速読」のバランスを取るというものです。
質問文の「主語と述語を把握する」「修飾部位を一旦除去する」というのは精読での手法になりますので、特に長文で速読寄りのことをする際だとデメリットも生じます。
そのため、「まずは流し読みくらいの感覚で着手して、詰まったら精読モードに切り替える」とか、(ずっと精読モードでいくなら)「段落ごとなど、ある程度のまとまりごとに言いたいことを要約しておく(必要に応じてメモも残しておく)」というようにメリハリはつけていく必要があります。

2点目は、「精読」の練習を多く重ねることで、「もはや精読ではない」状態にまで持っていくことです。
「精読」にエネルギーをかけすぎていると1文1文の解釈の段階で疲れてしまいますので、それを軽減する、という発想です。
例えば数学だと、難問を解く際に(計算の1過程としての)因数分解で労力がかかっていたら、全体像を見る余裕もなくなりますが、それがすぐに終わるのなら他のことにも手を回せるようになります。
それと同様に、毎回の「精読」で必要となる過程に慣れたり、国語としての知識(そもそもの用語の意味・意味合いなど)が溜まっていったりすることで、文章全体としての読解力を上げていくことができます。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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