<例文>
I do not like any of them.
「私はそれらのどれ1つとして好きではない。」
<ポイント>
・「すべて~ではない」を全部否定という
・「no +[名詞]」で、「少しも~ない」という意味
・「not … either~」=「neither~」で、「どちらも~ない」という意味
「すべて~ではない」を全部否定といいます。
それに対して、「すべてが~というわけではない」という意味になるものを部分否定といいます。
どちらも、稀に登場する表現ですので、知っておいてください。
(2)全部否定の表現
① I do not like any of them. (私はそれらのどれ1つとして好きではない。)
「not … any ~」の形で、「まったく~ない」という意味になります。
こちらの文を、否定の意味をもつ none (少しも~ない)を使って、
I do not like any of them. (私はそれらのどれ1つとして好きではない。)
=I like none of them. (←none に否定の意味があるため、not は使わない)
と書き換えることができます。
② No student understood the story. (どの生徒もその話を理解できなかった。)
主語の位置で、「No +[名詞]」が使われていれば、「すべての[主語]は~ない」という意味になります。
文中にあれば、「少しも~ない」という意味です。
また、「nobody / no one:誰も~ない」「nothing:何も~ない」というのも、この仲間になります。
③ I have not read either of these books. = I have read neither of these books.
(私はこれらの本のどちらも読んでいない。)
「not … either~」=「neither~」で、「どちらも~ない」という意味になります。
(2つ以上の選択肢がある場合)
<その他の例文>
I have no brothers.
「私は兄弟が1人もいません。」
No one in his family agreed.
「彼の家族の誰も同意しなかった。」
<補足>
none は 「no + one(代名詞)」で、「no + [名詞]」の代用形と考えましょう。
この one は「ある[名詞]」として使われているもので、先に出てきた[名詞]のくり返しをさける場合に使われています。
(「わざわざ、この[名詞]と書かなくても分かるよね?」という場合)
<まとめ>
・「すべて~ではない」を全部否定という
・「no +[名詞]」で、「少しも~ない」という意味
・「not … either~」=「neither~」で、「どちらも~ない」という意味
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|