【質問】現代文:「二項対立」「弁証法」「帰納」「演繹」とはどういうものですか?

〔質問〕

現代文において「二項対立」「弁証法」「帰納法」「演繹法」という考え方が出てきますがこれらはそれぞれどういうものと理解しておけばいいでしょうか?
また、これらの考え方は互いにどういうふうにリンクしているのでしょうか?
例えば「帰納法」「演繹法」は「二項対立」の中に含まれる考え方みたいになるのでしょうか?

〔回答〕

まず、大雑把に言えば、「二項対立」は文章の述べ方、その他は思考方法に関するものです。

二項対立については、ある事柄を論じるのに、対比的なものも出した方が説得力が増しやすい、というようなことで、
例えば、「うどん」を語りたいときに、うどんだけではなく、ラーメンも引き合いに出しながら対比的に文章を進める、というものです。
 
 
その他については、論理学や科学的思考において用いられる推論の方法で、
具体的には、
・弁証法:相反する意見や概念との対立を通じて新たな理解や合意を導き出す方法・過程。
・帰納法:具体的な例や観察から一般的な原則や理論を導き出す方法。
・演繹法:一般的な原則から特定の結論を論理的に導き出す方法。
です。

弁証法については、例えば、「(ガソリンの)自動車」という便利な道具が発明されたときに、それは同時に「環境への負荷」も生み出すことになります。
この相反する内容・矛盾する内容に対し、「では電気自動車を開発しよう」というように、違う次元で物事を考えれば環境の件もあっさり解消できる、というようなことです。

これらの3つについては(全くとは言いませんが)読解方法を指すものではないですので、「この文章は弁証法の読み方をする」というような類のことではないです。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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