中2数学:3枚のコインを投げるときの確率

<ポイント>

・確率を求めるときは、まず「すべての場合の数」を求める
・n枚のコインを投げる場合の数:2n
・「少なくとも…」がきたら、1-〔真逆の事柄の確率〕で求める

【例題】
3枚のコインを同時に投げるとき、次の確率を求めなさい。

① 2枚が表向き、1枚が裏向きになる確率
② 少なくとも1枚は裏向きになる確率
 
 
【解説】
まず、3枚のコインを同時になげるとき、すべての場合の数を求めておきます。

「n枚のコインを投げる場合の数:2n通り」
の公式から、23=8通り

このように、樹形図を利用しても大丈夫です。
樹形図2
① 2枚が表向き、1枚が裏向きになる確率
樹形図から、(A, B, C)で表すとき、
(〇, 〇, ×), (〇, ×, 〇), (×, 〇, 〇)の3通りなので、
求める確率は 3/8(答え)
 
 
② 少なくとも1枚は裏向きになる確率
「少なくとも」という表現がある場合、(そのまま考えると)必ず場合分けが必要になります。
そのため、真逆の事柄を考えてあげた方が速いことが多いです。

今回は「少なくとも1枚は裏になる」と問われているので、
これの真逆の事柄は「すべて表向きになる」ということです。

これは、(〇, 〇, 〇)の1通りしかありません。
つまり、「すべて表向きになる」確率は 1/8

よって、
〔少なくとも1枚は裏になる確率〕=1-〔すべて表向きになる確率〕なので、
1-(1/8)=7/8(答え)

<補足>

このように「真逆の事柄」を考えるとき、この事柄を「余事象」といいます。
考え方として、非常に便利ですので「少なくとも…」という表現を見たら、ぜひ使ってみてください。

なお、余事象について詳しくは、高校1年生(数学Ⅰ)で習います。

<まとめ>

・確率を求めるときは、まず「すべての場合の数」を求める
・n枚のコインを投げる場合の数:2n
・「少なくとも…」がきたら、1-〔真逆の事柄の確率〕で求める

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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