【質問】世界史:アタナシウス派、アリウス派、ネストリウス派、単性論の違いがわかりません

〔質問〕

アタナシウス派、アリウス派、ネストリウス派、単性論の違いがわかりません

〔回答〕

まず、テスト対策的には、
・アタナシウス派:正統。いわゆるカトリックの教義。
・アリウス派:ニケーア公会議(325年)で異端となった。
・ネストリウス派:エフェソス公会議(431年)で異端となった。
・単性論:カルケドン公会議(451年)で異端となった。
ということで構いません。

細かい内容については補足欄を参照してください。

〔補足〕

そもそもの教義の違いとしては、イエス・キリストは「神なのか」「人間なのか」というような論点です。
つまり、「人間の姿をした神」なのか、「神は別でいて、イエス・キリストはあくまでも人間」なのか、とか、そういったようなことです。

それを踏まえて、違いとしては、
・アタナシウス派:創造者・人間・精霊が一体となっている(三位一体説)という考え。
・アリウス派:イエス・キリストは神によって創造された存在という考え。人間性を強調。
・ネストリウス派:イエス・キリストの中に、神の部分と人間の部分が両方あるという考え。
・単性論:イエス・キリストの中に、神の部分と人間の部分が両方あるが、それらは混ざり合っていて区別はできないという考え。
です。

例えば、「太陽、地球、月」で例えると、
・アタナシウス派:太陽(創造者:父)、地球(救済者:イエス)、月(精霊:導き手)の3つが、1つのシステム(神)として機能している。
・アリウス派:太陽、地球、月はあくまでも別物。
・ネストリウス派:太陽と地球がくっついて1セットになっているようなイメージ。
・単性論:太陽と地球が融合して1つの星になったイメージ。
という感じのことです。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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