中2数学:連立方程式の利用(速さに関する問題)

<ポイント>

・文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本
・速さに関する問題では「道のり・速さ・時間」の関係を使う
・求めた解が「問題に適しているか」を確認する

【問題】
A町からB町を経てC町までの道のりを26km進んだ。A町からB町までを時速3kmで進み、B町からC町までを時速5kmで進みました。このとき全体では6時間かかった場合、A~B町、B~C町はそれぞれ何kmありますか。

【解説】
まず、文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本なので、
A町からB町の距離を x km、B町からC町の距離を y kmとします。

ここで問題をよく読むと、

・A町からB町を経てC町までの道のり(距離)は26km…①
・全体では6時間かかった(進んだ合計時間が6時間)…②

であることが分かります。

また、図に示すと、
速さ図1

これを使って式を立てると、

・A町からB町を経てC町までの道のり(距離)は26km
⇒ [A町からB町の距離]+[B町からC町の距離]=26km
⇒ x+y=26 …①

・全体では6時間かかった(進んだ合計時間が6時間)
⇒[A町~B町にかかる時間]+[B町~C町にかかる時間]=6時間
([時間]=[道のり] / [速さ] より)
⇒ (x/3)+(y/5)=6…②
 
 
x+y=26 …①
(x/3)+(y/5)=6…②
このように、①, ②の式を立てることができたので、連立方程式を解くと、
x=6, y=20

つまり、
「A町からB町の距離が6km、B町からC町の距離が20km」ということになり、
これらは「問題に適している」。
(今回の x,y は距離なので、正の数である)

〔答え〕A町からB町の距離が6km、B町からC町の距離が20km

<補足>

「速さに関する文章題」では、
・進んだ距離の合計についての式
・かかった時間の合計についての式
を立てて、解き進めることが多いです。

式を立てるには、「道のり・速さ・時間」の関係をしっかり頭に入れておくことが大切です。
速さ公式

<まとめ>

・文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本
・速さに関する問題では「道のり・速さ・時間」の関係を使う
・求めた解が「問題に適しているか」を確認する

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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