中2数学:連立方程式の利用(整数に関する問題)

<ポイント>

・文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本
2けたの整数は 10x+y、これの各位の数を入れかえたものは 10y+x
・求めた解が「問題に適しているか」を確認する

【問題】
2けたの自然数があり、十の位の数は一の位の数より5小さい。また、十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は、もとの数の2倍より7大きい。もとの自然数を求めなさい。

【解説】
まず、文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本なので、
(もとの)十の位の数を x 、一の位の数を y とします。

これを利用すると、(もとの)2けたの整数は 10x+y と表すことができます。

ここで問題をよく読むと、

・十の位の数は一の位の数より5小さい…①
・十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は、もとの数の2倍より7大きい…②

ということが分かります。

これを使って式を立てると、

・十の位の数は一の位の数より5小さい
⇒[十の位の数]=[一の位の数]-5
⇒ x=y-5 …①

・十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数は、もとの数の2倍より7大きい
⇒[十の位の数と一の位の数を入れかえてできる数]=[もとの数]×2+7
⇒ 10y+x=2(10x+y)+7…②
 
 
x=y-5 …①
10y+x=2(10x+y)+7…②
このように、①, ②の式を立てることができたので、連立方程式を解くと、
x=3, y=8

つまり、
「十の位の数が3、一の位の数が8」ということになり、
これらは「問題に適している」。
(ともに正の整数となっている)

〔答え〕38

<補足>

3けたの整数の場合は、
百の位の数を x, 十の位の数を y, 一の位の数を z とすると、「100x+10y+z」として考えます。

<まとめ>

・文章題では「問われている未知数を x,y を使って表す」のが基本
2けたの整数は 10x+y、これの各位の数を入れかえたものは 10y+x
・求めた解が「問題に適しているか」を確認する

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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