【質問】地理:年較差が大きい所と小さい所はどういう所ですか?

〔質問〕
年較差が大きい所と小さい所はどういう所ですか?
〔回答〕
年較差が大きい所は、主に、

内陸部基本的に陸地は「温まりやすく冷めやすい」。沿岸部であれば海の「温まりにくく冷めにくい」ことの影響で相殺されるが、内陸部ではそれがないため、「夏に暑く、冬に寒い」というのがより顕著になる。
(年較差も日較差も大きい)
盆地「昼は温められた空気が溜まりやすい」ことが夏により顕著に、
「夜は放射冷却(地表や大気が熱を赤外線として放射する現象)によって冷えた空気が溜まりやすい」が冬により顕著になる。
(年較差も日較差も大きい)
高緯度地域夏と冬の日照時間の差が極端なため(夏は長く、冬は短い)、これが気温差に影響する。
カナダの北部やロシアの北極圏付近など。

 
年較差が小さい所は、主に、

沿岸部海の「温まりにくく冷めにくい(=温度が比較的安定的)」ことの影響で、年を通じての気温差がならされやすい。(年較差も日較差も小さい)
低緯度地域
(熱帯など)
日照時間が年間を通じてほぼ一定なため。
海流の影響を受ける地域暖流が流れる地域では冬が暖かく、寒流が流れる地域では夏が涼しいため、年較差が小さくなる。

です。
 
 
なお、高地・山地では、
・空気が薄いことで太陽光が散乱したりせずに地表に届きやすく、昼は意外と温まりやすい。これは夏に顕著
・空気が薄いことや、湿度が低い傾向があることで、保温効果が低く、夜は放射冷却の影響が大きくなりやすい。これは冬に顕著
・雪が積もる地域なら、その分、冬の日中は温まりにくい
ため、これだけで言えば年較差は大きいという話になります。

一方で、低緯度地域(熱帯地域)であれば上記の年較差が小さくなる要因も受け、実際には「熱帯地域の年較差は小さい」ということになります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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