【質問】数学(整数):1次不定方程式の計算過程

〔質問〕
11x+2y=5
11(x-1)+2(y+3)=0
11(1-x)=2(y+3) ←
1-x=2n x=-2n+1 ←
11n=y+3 y=11n-3

・なぜ1-xになるのか
・なぜ1の符号が変わらないのか
がわかりません。

〔回答〕
まず1点目に関しては、
11(x-1)+2(y+3)=0 の両辺に-1をかけることで、11(-x+1)-2(y+3)=0 が得られますので、ここから -2(y+3) の部分を移項してください。

なお、必ずしもこうしないといけないわけではなく、(下記の処理をきちんとするなら)単純に移項だけした 11(x-1)=-2(y+3) とかでも構いません。

2点目に関しては、
11(1-x)=2(y+3) という式の意味合いをきちんと考えておく必要があります。
① まず、右辺に注目すると、「2×整数」の形式であるため、2の倍数ということが確定します。
② ということは、それと「=」で繋がれている 11(1-x) についても2の倍数ということになります。
③ ただ、11と2は互いに素のため、(11(1-x) が2の倍数になるためには)(1-x) の方が2の倍数になっておく必要があります。
④ なので、1-x=2n という置き方ができる、というものです。

上記で、11(x-1)=-2(y+3) としても構わないと記載しましたが、
もしこれで行くなら、
・11(x-1) が2の倍数で、
・よって (x-1) の部分で2の倍数(つまり、x-1=2n とおく)
という進め方になります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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