生物基礎:交感神経と副交感神経のはたらき

<ポイント>
・交感神経は興奮時・緊張時にはたらき、「心拍や呼吸を促進」する
・副交感神経は安静時にはたらき、「消化器官のはたらきを促進」する
・自律神経は心臓のペースメーカーにはたらきかけて、拍動のリズムをつくる
(1)交感神経のはたらき
交感神経は「興奮時・緊張時」にはたらき、「心拍や呼吸を促進」します。
同時に、「消化器官のはたらきを抑制」します。

(2)副交感神経のはたらき
副交感神経は「安静時(リラックス時)」にはたらき、「消化器官のはたらきを促進」します。
同時に、「心拍を抑制」します。

(3)交感神経・副交感神経のはたらきの比較
上記からも分かるように、交感神経・副交感神経は「逆のはたらき」をしているのです。

各神経が影響を与えることを比較してみます。
自律神経のはたらき

(3)ペースメーカー
心臓は規則正しく、拍動のリズムを刻んでいます。
これは、右心房にあるペースメーカー(洞房結節)のはたらきによるものです。
この性質を「自動性」といいます。

運動をすると「血液中の二酸化炭素濃度が上がる」のを、心拍中枢が感知します。
すると交感神経がペースメーカーにはたらきかけて、「心拍を促進し、血圧を上昇させる」ことで酸素の供給量を増加させます。

反対に、安静時には副交感神経がペースメーカーにはたらきかけて、「心拍を抑制させ」ます。

<補足>
交感神経のはたらきとして、他にも
・体表の血管を収縮させる
・発汗を促進させる
というものもあります。
<まとめ>
・交感神経は興奮時・緊張時にはたらき、「心拍や呼吸を促進」する
・副交感神経は安静時にはたらき、「消化器官のはたらきを促進」する
・自律神経は心臓のペースメーカーにはたらきかけて、拍動のリズムをつくる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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