生物基礎:心臓の拍動

<ポイント>
・心臓が「規則正しく、収縮を絶えず繰り返す運動」を拍動という
・心臓には自動的に拍動する仕組みがあり、これを刺激伝導系という
・「洞房結節」は定期的な興奮を発生させるはたらきがあり、心臓全体の拍動のペースをつくる
(1)拍動

心臓の心房・心室が交互に伸び縮みをして、血液を循環させるポンプのはたらきをしています。
規則正しい収縮を絶えず繰り返していて、この運動を拍動といいます。

その回数は(ふつう)毎分60〜80回になり、1分間に約5Lの血液を送り出しています。(安静時の場合)

(2)拍動のようす

心臓の収縮は、「どの部屋とどの部屋が一緒に動くのか」が決まっています。

①左右の心房がゆるむ
→大動脈から右心房へ、肺静脈から左心房へと心臓内へと血液が流れ込む
②左右の心房が縮み、左右の心室がゆるむ
→左右の心房から心室へと血液が流れ込む
③左右の心室が縮む
→右心室から肺動脈へ、左心室から大動脈へ血液が流れ送り出される

つまり、「左右の心房・心室がセットになって動く」ことで、リズム良く血液が流れ続けるのです。

(3)拍動の調節

心臓には自動的に拍動する仕組みがあり、これを刺激伝導系といいます。
刺激伝導系があることにより、心臓は「神経から切り離されても拍動を続ける」ことができます。

右心房にある「洞房結節(とうぼうけっせつ)」は定期的な興奮を発生させるはたらきがあり、心臓全体の拍動のペースをつくります。
そのため、この部分はペースメーカーとも呼ばれています。

<補足>
左心室から送り出された血液は「血管の壁を押し広げて」流れていきます。
この「血管を押し広げる圧力」のことを血圧といいます。

なお、最も強く押し広げるときを「最高血圧」、最も弱いときを「最低血圧」といいます。

<まとめ>
・心臓が「規則正しく、収縮を絶えず繰り返す運動」を拍動という
・心臓には自動的に拍動する仕組みがあり、これを刺激伝導系という
・「洞房結節」は定期的な興奮を発生させるはたらきがあり、心臓全体の拍動のペースをつくる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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