生物基礎:生物の多様性・共通性と連続性

<ポイント>
・生物は「多様性」に富んでいるが、共通性もある
・すべての生物は共通の祖先より進化してきたため「連続性」が見られる
・生物の「進化に基づく類縁関係」を系統という
地球上には190万種以上のさまざまな生物が生息しています。
すべての種が完全に別というわけではなく、違う種類の動物でも共通する点があります。

(1)共通性
生物は「多様性」に富んでいる一方で、共通性もあります。
これは、すべての生物が「共通の祖先から進化」してきたためです。
そのため、からだの機能や構造、エネルギーの利用についてなどの点で共通性が見られます。

(2)連続性
生物は遺伝により、「親から子へと形質が受け継がれて」います。
代を重ねるうちに、祖先の生物とは形質が少しずつ変化していきます。
これが「進化」です。

すべての生物は共通の祖先から進化してきたものなので、連続性をもって変化してきた形跡が見られるものがあります。

たとえば、「セキツイ動物の陸上生活への適応」では、
両生類→爬虫類→鳥類・ほ乳類 と「連続的な変化」が見られます。
(適応とは、「生物の形・機能などが、生息する環境に適するようになる」こと)

(3)系統
生物の「進化に基づく類縁関係」を系統といいます。
この系統が分岐するようすを、樹木のように示したものを系統樹といいます。

<補足>
生物の共通の祖先は、単細胞の「原核生物」だったと考えられています。

(原核生物とは、「核膜がなく、核をもたない」細胞からできている生物のことです)

<まとめ>
・生物は「多様性」に富んでいるが、共通性もある
・すべての生物は共通の祖先より進化してきたため「連続性」が見られる
・生物の「進化に基づく類縁関係」を系統という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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