【質問】化学:CH₃COOH を C₂H₄O₂ などとまとめて書かないのはなぜですか?

〔質問〕
化学式について質問です。
CH3COOH を C2H4O2 などとまとめて書かないのはなぜですか?
〔回答〕
化学式には、細かく言えば数タイプあり、
・分子式:原子の種類と数を表したもの
・組成式:原子の種類と数の比を表したもの
・示性式:分子の性質がわかりやすいようにしたもの
といった感じに分類されます。
(これらをひっくるめて「化学式」)

酢酸については、
詳しくは有機化学の単元で習いますが、まずそもそもの話として、分子の中に -COOH という部分(カルボキシ基またはカルボキシル基)がある物質をカルボン酸と呼び、それらはカルボン酸ならではの性質や反応を示します。
酢酸はそのうちの具体的な物質の1つですが、あえて CH3COOH という書き方をすることで、「ああ、-COOH があるからカルボン酸か~」というのがわかりやすくなります。それを狙っての書き方で、「分子の性質がわかりやすい」ということで化学式のうちの示性式に当たります。

一方、C2H4O2 という書き方は分子式に当たり、化学式であることには違いないですが、
・カルボン酸かどうかがわからない
・「炭素2つ、水素4つ、酸素2つ」から構成される物質が他にもある(ギ酸メチルなど)
こともあり、
ふつうは示性式の方で明確に表現するのが一般的です。

なお、酢酸の場合、原子の比としては炭素:水素:酸素=1:2:1 ですので、単純にこのことだけを示したいのであれば、組成式として CH2O という書き方になります。この場合、例えば「燃焼させたときに、二酸化炭素と水が何:何の比でできるか」といったことはわかりやすくなりますが、ただ、具体的に何の物質かはいよいよわからなくなります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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