生物基礎:同化・異化

<ポイント>
・細胞内で起こる化学反応を代謝という
・単純な物質から有用な物質(有機物)を合成する過程を同化という
・有機物を分解して、単純な物質に分解する過程を異化という
(1)代謝
細胞内で起こる、さまざまな化学反応(物質の変化)をまとめて代謝といいます。
化学反応ですので、「新たに物質を合成する化学反応」も「物質を分解する化学反応」もあります。
(前者を「同化」、後者を「異化」という)

代謝の過程では、「エネルギーの移動」が起こっています。
(たとえば光合成では、光のエネルギーが化学エネルギーに変換し、吸収している)

(2)同化
光合成では、二酸化炭素や水といった「単純な物質」から、「複雑なつくりをした物質(有機物)」が合成されます。
このような、「単純な物質から有用な物質(有機物)を合成する過程」を同化といいます。

なお、植物について、葉のような「光合成を行う器官」を「同化器官」といい、他の「光合成を行わない器官」を「非同化器官」といいます。

(3)異化
呼吸では、「複雑なつくりをした物質(有機物)」を分解して「単純な物質」ができると同時に、エネルギーが放出されています。
このような、「有機物を分解して、単純な物質に分解する過程」を異化といいます。

<補足>
二酸化炭素の同化などにより「生きていくのに必要な有機物を合成する能力」がある生物を独立栄養生物といいます。(植物など)
反対に、自らは同化ができないため「他の生物がつくった有機物を食物とする」生物を従属栄養生物といいます。(動物・菌類など)
<まとめ>
・細胞内で起こる化学反応を代謝という
・単純な物質から有用な物質(有機物)を合成する過程を同化という
・有機物を分解して、単純な物質に分解する過程を異化という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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