物理基礎:音の速さ(練習問題)

<ポイント>
・「風が吹いている」ことにより、音の速さが変わる
・時速〇km を 秒速●m に単位変換するときは「3.6で割る」
・音が返ってくるまでの時間は「往復で分けて」考える
〔問題〕

72km/h で走る車の前に山があり、警笛を鳴らしたところ4秒後にこだまが帰ってきた。風が車の進むのと同じ方向に 10m/s で吹いていた。音の速さを 340m/s として、こだまが返ってきたときの車と大和の距離を求めなさい。ただし、有効数字は3桁とする。

〔解説〕

今回の問題では、「風が吹いている」ことにより、音の速さが変わります。

追い風となるとき(車→山へ音が進むとき):〔音速〕+〔風速〕
向かい風となるとき(山→車へ音が進むとき):〔音速〕-〔風速〕
こちらを使って「音の進む速さ」を考えます。

車の速さが 72km/h なので、秒速に直すと 20m/s 。
(時速〇km を 秒速●m に単位変換するときは、「3.6で割る」)

求めたい距離(こだまが返ってきたときの、車と山との距離)を x mとして整理すると、

・車から山へ音が進むとき

(警笛を鳴らしたときの車と山との距離)= (x + 20・4) m
(音が進む速さ)= 340 + 10 = 350m/s

・山から車へ音が進むとき

(こだまが返ってきたときの車と山との距離)= x m
(音が進む速さ)= 340 - 10 = 330m/s

そして、「こだまが返ってくるまでの時間が4秒」であることから、
「それぞれの距離を進むのにかかる時間の和が4秒」と考えて、式を立てると、

{ (x + 20・4) / 350 } + { x / 330 } = 4

この式を通分して解くと、x ≒ 640.5

したがって、641 m

<まとめ>
・「風が吹いている」ことにより、音の速さが変わる
・時速〇km を 秒速●m に単位変換するときは「3.6で割る」
・音が返ってくるまでの時間は「往復で分けて」考える

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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