〔質問〕 二段階滴定の仕組みについて教えてほしいです。 |
〔回答〕 A に対して B を加えていって反応させる際、ふつうであれば(例えば 塩酸+水酸化ナトリウム)、単純に1回だけ反応が起こって終了ですが、 物質によっては、まずは A が無くなるまで「A+B → A'(+他に何かできても可)」という反応が起こり、 その後、今できた A’ について「A’+B → A”(+他に何かできても可)」という2段階目の反応が起こります。 そのため、中和点がそれぞれ1回ずつの計2回生じる、というものです。 たしかに1段階目の途中では、ビーカー内に「まだ残っている A」と「生み出されつつある A’」がある状態で、ここに B をさらに加えれば2段階目の反応も同時に起こってよさそうですが、実際には「B は A’ よりも A とくっつきたい」ため、A+B → A’ の反応が優先されます。 ただ、1段階目が終了して A が無くなれば、そこからは仕方ないので A’ とくっつき始める、というイメージです。 |
〔詳細〕
正確には電離が多段階で行われるためです。
具体的に炭酸の場合だと、H2CO3 が HCO3- になるという電離はまだ起こりやすく、まずは、これでできた HCO3- との反応が起こります。
一方、HCO3- がさらに CO32- になるという電離はだいぶ起こりにくく、上記の1段階目の電離(に対する中和)が終わった後でようやく本格的に起こり始め、ここから2段階目の反応が起こることになります。
正確には電離が多段階で行われるためです。
具体的に炭酸の場合だと、H2CO3 が HCO3- になるという電離はまだ起こりやすく、まずは、これでできた HCO3- との反応が起こります。
一方、HCO3- がさらに CO32- になるという電離はだいぶ起こりにくく、上記の1段階目の電離(に対する中和)が終わった後でようやく本格的に起こり始め、ここから2段階目の反応が起こることになります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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