高校英文法:人を主語にできない形容詞

<例文>
It is impossible for you to do it.
「あなたがそれをするのは不可能だ」

<ポイント>
・形容詞には人を主語にできないものがある
・日本語では考えても判断ができないので注意

今回は人を主語にできない形容詞について説明していきます。
 
It is impossible for you to do it.
「あなたがそれをするのは不可能だ」
 
上の例文では、形容詞 impossible が使われていますが、impossible は人を主語にできない形容詞です。よって、You are impossible to do it. という英文は間違いになります。
 
< 人を主語にできない形容詞 >
possible「可能な」
impossible「不可能な」
necessary「必要な」
unnecessary「不必要な」
convenient「都合がいい」
inconvenient「都合が悪い」
dangerous「危険な」
easy「簡単な」
difficult「難しい」
hard「難しい」
tough「難しい」
 
ただし、上で挙げた形容詞の中で、easy・difficult・hard は注意が必要です。
Our boss is difficult to get along with.
「私たちの上司とは仲良くし難い」
 
上の例文では difficult の主語に our boss「私たちの上司」と人を表す名詞が使われていますが、なぜでしょうか?次の英文を見てください。
 
It is difficult to get along with our boss.
「私たちの上司とは仲良くし難い」
 
It is 難易度を表す形容詞 to do という英文は、不定詞 to do の目的語になっている名詞を主語にして表すことができます。上の例文では、不定詞 to get along with の目的語になっている名詞が our boss なので、our boss を主語にして英文をつくると、Our boss is difficult to get along with. となるのです。
つまり、見た目は difficult の主語に人を表す名詞 Our boss が使われているように見えますが、実際 Our boss は to get along with の目的語であるので、Our boss is difficult to get along with. という英文は正しいのです。
<その他の例文>
It is necessary for you to get a passport.
「あなたはパスポートを取得することが必要です」
 
Please come and see me when it is convenient for you.
「あなたが都合がいい時に会いに来てください」
<補足>
今回は人を主語にできない形容詞について説明しましたが、人しか主語にとらない形容詞もあります。
人しかを主語にとらない形容詞は主に 感情を表す形容詞です。
 
I am glad to see you.
「あなたに会えて嬉しいです」
 
上の例文では、感情を表す形容詞 glad「嬉しい」の主語に I が使われています。次のように It is glad for me to see you. と人以外の主語を用いて表すことはできません。
<まとめ>
・形容詞には人を主語にできないものがある
・日本語では考えても判断ができないので注意
・人しか主語にとらない形容詞もある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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