高校英文法:話法 直接話法から間接話法への書き換え[命令文]

<例文>
He said to me, “Please call back.”
「『あとで電話してください』と彼は私に言った」

<ポイント>
・命令文の内容によって間接話法で使う動詞が変わる
・命令文の間接話法は S + V + O + to do で表す
・Let’s ~ の間接話法は S + suggest + that 〜 で表す

今回は命令文を使った直接話法から間接話法への書き換えについて説明していきます。
 
直接話法 とは、人が話した発言内容をそのまま伝えるものです。発言内容は 引用符(” “) で囲みます。さらにその発言内容の部分の時制は、発言のときの時制そのまま にします。
間接話法 とは、ある人の発言内容を英文を書いた[話した]人の立場から捉えたものです。発言内容は that節 で主に表します(that は省略できる)。発言内容であるthat節内の時制は、時制の一致 が起きます。
 
[直接話法]
He said to me, “Please call back.”
「『あとで電話してください』と彼は私に言った」
[間接話法]
He asked me to call back.
「彼は私にあとで電話するように頼んだ」
 
直接話法における命令文の内容によって、間接話法で使う動詞が変わります。
 
say to 人, “命令を表す命令文.”
tell + 人 + to do 〜
order + 人 + to do 〜
 
say to 人, “依頼を表す命令文.”
ask + 人 + to do 〜
beg + 人 + to do 〜
 
say to 人, “忠告を表す命令文.”
advise + 人 + to do 〜
 
上の例文の直接話法では、
He said to me, “Please call back.”
「『あとで電話してください』と彼は私に言った」
と、依頼を表す命令文 を用いているので、間接話法では ask + 人 + to do 〜 に書き換えます。
He asked me to call back.
「彼は私にあとで電話するように頼んだ」
 
<その他の例文>
My father said to me, “Think about it again.”
「父は私に『もう一度考えなさい』と言った」
 
My father advised me to think about it again.
「父は私にもう一度考えるように助言した」
 
She said to me, “Hurry up!”
「彼女は私に『急げ』と言った」
 
She told me to hurry up.
「彼女は私に急ぐように言った」
<補足>
Let’s 〜 を使った直接話法の文を間接話法に書き換える場合は、S + suggest that 〜 を使います。
 
He said, “Let’s take a taxi.”
「彼は『タクシーに乗ろう』と言った」
= He suggested that we take a taxi.
「彼は私たちがタクシーに乗ることを提案した」
 
suggest の代わりに propose を使うこともできます。
 
He said, “Let’s take a taxi.”
「彼は『タクシーに乗ろう』と言った」
= He proposed that we take a taxi.
「彼は私たちがタクシーに乗ることを提案した」
<まとめ>
・命令文の内容によって間接話法で使う動詞が変わる
・命令文の間接話法は S + V + O + to do で表す
・Let’s ~ の間接話法は S + suggest + that 〜 で表す

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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