勉強方法(高校):辞書は意味だけでなく「使い方」を調べるためのもの

(1)単語の使い方を調べる
中学範囲のうちは、辞書は単語の意味を調べるために用いてきたと思いますが、特に高校範囲では単語の使い方を調べるためにも用いてください。
※ 辞書自体は、紙でも電子辞書でもどちらでも構いません。またネット上のフリーのものではなく、学習用に1つは購入してください。

例えば、enter という単語は、「他動詞で、enter ~ の形で『~に入る』という使い方である」みたいなことです。
辞書を引けば、実際にこの意味では enter into ~ という言い方はできず、もっと言えば enter into ~ は熟語で別の意味になってしまうこともわかります。

「この動詞に前置詞は必要ですか?」という質問を受けることもありますが、そういった「単語の使い方」に関する疑問については必ず辞書で調べてください。自分で調べた方が力がつきます。
 
 
(2)読解:単語の使い方によって意味が変わる場合がある
例えば、make は、第3文型(SVO)として使えば「~を作る」ですが、「make+O+原形」の形で使えば「Oに~させる」の意味となります。
このように単語の使い方によって意味が変わるケースがありますので、意識を高めていくようにしてください。

特に精読(流し読みではなく文構造を丁寧に分析しながら読む)の場合では、どんどん辞書を引き、単語の使い方もチェックしながら読み進めるようにしてみてください。
例えば、「ある動詞の使い方として『to を伴うという使い方がない』場合、文中の to ~ はその動詞ではなく、別のものとセットにしないといけない」みたいな判断ができるようになります。
 
 
(3)意味を覚えるのは単語帳で
一方で、語彙力はつけておく必要があります。
もちろんこれはテスト中には辞書を引けないためでもあります。たまに辞書持ち込み可のテストもありますが、それであっても片っ端から調べていたら時間オーバーになります。

特に受験勉強に向けてであれば、
① 単語帳で一気に覚える
② 問題集を解く際、知らない単語があればチェック
③ ②の単語の意味・使い方を調べて覚える
というステップで大丈夫です。

なお、覚える意味や使い方については「そのときに使われていたもの」だけで構いません。
多く覚えることに越したことはないですが、あまりにも多くなりすぎるとやる気も無くなりますので、ほどほどの量で大丈夫です(勉強自体を継続していくことの方が大事)
 
 
(補足)英語の成績≒辞書を引いた回数
上記でも一部触れていますが、実際のところ、英語の成績は辞書を引いた回数に比例する傾向にあります。
おそらく、その単語の使われ方をきちんと考察して辞書と照らし合わせたり、他の例文を目にして理解を深めていることが影響しているのだと思います。
めんどくさくても、どんどん辞書は引くようにしてください。

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