〔質問〕 なぜ日本の半導体産業は弱くなったのですか? |
〔回答〕 ・日米間の貿易摩擦に対するアメリカからの圧力の影響 ・得意な製品の需要が伸びなくなった ・韓国や台湾企業の追い上げがすごかった といったことが挙げられます。 |
〔詳細〕
1980年代頃まで日本の半導体産業は国際的にも強かったですが、それによって特にアメリカの半導体企業(IBM社など)を圧迫していました。
このことが日米間の政治問題にもなり、1986年に「日米半導体協定」が締結され、日本はアメリカ製半導体を一定以上輸入するとともに、第三国へのダンピング(不当に低い価格での輸出)を停止することに合意しました。
生産を制限されるような措置が採られたわけですので、事業を縮小せざるをえませんでした。
1980年代頃まで日本の半導体産業は国際的にも強かったですが、それによって特にアメリカの半導体企業(IBM社など)を圧迫していました。
このことが日米間の政治問題にもなり、1986年に「日米半導体協定」が締結され、日本はアメリカ製半導体を一定以上輸入するとともに、第三国へのダンピング(不当に低い価格での輸出)を停止することに合意しました。
生産を制限されるような措置が採られたわけですので、事業を縮小せざるをえませんでした。
また、この他にも、日本企業はDRAMという製品に強かったのですが、飽和状態となって伸びなくなったこと(他を強化しなかったという企業戦略上の失敗)とか、
韓国(特にサムスン社)や台湾(TSMC社など)の企業が積極的に投資を行ったことで、これらの企業が伸び、追いつかれて追い越されたということもあります。
事業縮小した日本から積極的に技術者を採用した、ということも言われています。
なお、一般には日本の半導体産業は弱くなったと言われますが、
正確に言えば、「最終製品」についてはたしかに競争力を落としていますが、一方の原材料や製造装置(半導体を作るための機械)等の部分では強く、全てが廃れたというわけではないです。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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