高校英文法:不定詞[意味上の主語]

<例文>
It is natural for him to get angry.
「彼は怒って当然です」

<ポイント>
・不定詞の意味的主語を意味上の主語と呼ぶ
・不定詞の意味上の主語は原則文の主語と同じ
・不定詞の意味上の主語が文の主語と違う場合は for A で表す

不定詞は to + 動詞の原形 と動詞を使った表現であるので、不定詞をする主語が必ず必要になります。
この主語のことを 不定詞の意味上の主語 と読んでいます。

不定詞の意味上の主語は、原則、文の主語と同じ です。

I turned on the TV to watch the news.
「ニュースを見るために、テレビをつけた」

to watch the news「ニュースを見る」とあり、to watch の主語は 文の主語である I です。

ただし、不定詞の意味上の主語が 文の主語を違う場合は、不定詞の前に for A で表す必要があります。

It is natural for him to get angry.
「彼は怒って当然です」

for himto get angry には 「彼が怒る」 という関係が含まれています。
この場合は for him不定詞の意味上の主語 と呼んでいます。

<その他の例文>
It is dangerous for the children to stay here.
「子どもがここにとどまるのは危険です」

This is a good book for beginners to read.
「これは初心者が読むのにはいい本です」

<補足>
It is 〜 for A to do … と似た形に It is 〜 of A to do … があります。
違いは次の通りです。

It is + 人の性質を表す形容詞 + of A to do …
It is + 人の性質以外の形容詞 + for A to do …

It was careless of him to lose the key.
「鍵を失くすなんて、彼は不注意だった」

careless「不注意な」人の性質を表す形容詞 なので、of him to lose the key となります。

It is natural for him to get angry.
「彼は怒って当然です」

natural「当然の」人の性質以外を表す形容詞 なので、for him to get angry となります。

<まとめ>
・不定詞の意味的主語を意味上の主語と呼ぶ
・不定詞の意味上の主語は原則文の主語と同じ
・不定詞の意味上の主語が文の主語と違う場合は for A で表す

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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