【質問】地理:乾燥限界値を求める式がこのように定められている理由を教えてください

〔質問〕
乾燥限界値を求める式(R=20t、R=20(t+7)、R=20(t+14))がこのように定められている理由を教えてください
〔回答〕
総論としては、植物が育つために、地表(付近)に水が残ってくれるかどうかがポイントになります。
つまり、「蒸発しやすいのであれば、それなりに雨が降ってもらわないと困る」というようなイメージを持ってください。

それを踏まえて、
まず、気温が高いほど蒸発しやすいため、t-R のグラフとしては右上がりになるように、
また、夏に雨が多いほど蒸発していくため、その分も加味して多めに降る必要性(各式を展開したときの、切片である140や280の存在)がある、
ということで、
「R=●t+■ という形式なら、●>0 や、f, w型ほど ■ が大きい値」という大枠になります。
 
 
一方、具体的な「20」や「140」「280」については、実際の植生の状況にそれなりに当てはまるように「大まかに」設定された、という経緯だと思いますが、
「20」に関しては、年平均気温1度上昇につき、年降水量20mm分(つまり、月当たり約1.67mm/℃)の追加的な蒸発を見込んでいるという意味合いですので、「まあ、そんなもんかな」という感じには思えると思います。
(例えば、気温18℃での蒸発量と19℃での蒸発量の差)

いずれにせよ、「各」植物の生育条件までを厳密に考慮し出すと、そもそも植物の種類が多岐にわたり過ぎて、かえって全体像を見失うことにもなります。
そこで、いい意味で適当に、かつ、使い勝手もよさそうな整数値を当てはめた、というように思っておいてください。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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