I’m glad for your success in the examination.
「あなたが試験に合格したことをうれしく思います」
<ポイント>
・所有格 は「 〜 の 」以外の訳し方がある
・所有格 + 名詞 に文が隠れている
・所有格 を「 〜 が 」と訳せる
【 名詞構文の概要 】
英語は日本語と違って 名詞 をよく使います。日本語で意味を考えると文になっていたり、動詞の意味が出たりするにもかかわらず、英語には名詞が使われていたりします。
例えば despite all our efforts はそのまま訳すと「私たちのすべての努力にも関わらず」となります。言いたい内容は伝わりますが、少し日本語が不自然です。これを「私たちは努力したにも関わらず」と訳すと自然な日本語訳になります。all our efforts は見た目は 名詞 ですが、「私たちは努力した」と文が隠れていることに気付けば自然な日本語訳にすることができるわけです。
このように訳せるための知識が名詞構文という単元なのです。
【 名詞構文に気付くためのポイント 】
名詞構文に気付くためのポイントは次の2点です。
① of・by・所有格 が付いている名詞に注目する
② 動詞や形容詞から派生された名詞に注目する
上で挙げた例を使うと、despite all our efforts は efforts に 所有格 our が付いていて、「私たちが努力する」と訳せるので、名詞構文だと気付けます。
【 主語を表す 所有格 が付いている名詞構文 】
所有格 + 名詞 という形には、2パターンあります。
① 「 所有格 が 名詞する・名詞だ 」という関係
② 「 所有格 を 名詞する 」という関係
今回は ①「 所有格 が 名詞する・名詞だ 」を解説していきます。
I’m glad for your success in the examination.
「あなたが試験に合格したことをうれしく思います」
your success in the examination に注目しましょう。
success「成功」 という名詞に your が付いていますね。
さらに success は 動詞 succeed から派生された名詞でもあります。
よって、your success in the examination が名詞構文だと気付くことができます。
次に、your を 「 〜 が 」 と訳すか 「 〜 を 」 と訳すか判断しなければなりません。判断方法は名詞 success に注目しましょう。success を「成功する」と考えたときに「あなたが」か「あなたを」かどちらが意味的に合うか確認します。今回は「あなたが成功する」となるので、your は「が」と訳せるとわかります。
ちなみに 所有格 + 自動詞から派生した名詞 という形の 所有格 は「が」と訳します。
( success は 自動詞 succeed から派生した名詞 です )
このように名詞構文に気付くことができれば、I’m glad for your success in the examination.
を「あなたが試験に合格したことをうれしく思います」と訳せるようになります。
Columbus’s discovery of America was accidental.
「コロンブスがアメリカを発見したのは偶然だった」
Tom’s innocence was evident to everyone.
「トムが無実であることは誰にとっても明らかだった」
所有格 + 名詞 の形は 名詞に 形容詞から派生した名詞 が使われることもあります。
Tom’s innocence was evident to everyone.
「トムが無実であることは誰にとっても明らかだった」
Tom’s innocence の innocence に注目しましょう。innocence は 形容詞 innocent「無罪の」 から派生した名詞です。
このように、所有格 + 形容詞から派生した名詞 には 「 〜が …だ 」 という文が隠れています。
よって、Tom’s innocence は「トムが無罪だ・無実だ」と訳せるのです。
・所有格 は「 〜 の 」以外の訳し方がある
・所有格 + 名詞 に文が隠れている
・所有格 を「 〜 が 」と訳せる
・名詞には形容詞から派生した名詞が使われることもある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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