高校英文法:名詞構文② 目的語を表す of

<例文>
My sister is a good speaker of English.
「私の姉は英語を話すのがうまい」

<ポイント>
・名詞( A ) of 名詞( B ) に文が隠れている
・名詞( B ) を「 B を 」と訳せる
・名詞( A ) には他動詞から派生した名詞が基本使われる

【 名詞構文の概要 】
英語は日本語と違って 名詞 をよく使います。日本語で意味を考えると文になっていたり、動詞の意味が出たりするにもかかわらず、英語には名詞が使われていたりします。

例えば despite all our efforts はそのまま訳すと「私たちのすべての努力にも関わらず」となります。言いたい内容は伝わりますが、少し日本語が不自然です。これを「私たちは努力したにも関わらず」と訳すと自然な日本語訳になります。all our efforts は見た目は 名詞 ですが、「私たちは努力した」と文が隠れていることに気付けば自然な日本語訳にすることができるわけです。

このように訳せるための知識が名詞構文という単元なのです。

【 名詞構文に気付くためのポイント 】
名詞構文に気付くためのポイントは次の2点です。

① of・by・所有格 が付いている名詞に注目する
② 動詞や形容詞から派生された名詞に注目する

上で挙げた例を使うと、despite all our efforts は efforts に 所有格 our が付いていて、「私たちが努力する」と訳せるので、名詞構文だと気付けます。

【 主語を表す of が付いている名詞構文 】
名詞( A ) of 名詞( B ) という形には、2パターンあります。

「 B が A する・A だ 」という関係
「 B を A する 」という関係

今回は ②「 B を A する 」を解説していきます。

My sister is a good speaker of English.
「私の姉は英語を話すのがうまい」

a good speaker of English に注目しましょう。
speaker「話す人」 という名詞に of English が付いていますね。
さらに speaker動詞 speak から派生された名詞でもあります。
よって、speaker of English が名詞構文だと気付くことができます。

次に、of English を 「 B が 」 と訳すか 「 B を 」 と訳すか判断しなければなりません。判断方法は前にある名詞 speaker に注目しましょう。speaker を「話す」と考えたときに「英語が」か「英語を」かどちらが意味的に合うか確認します。今回は「英語話す」となるので、of English の of は「を」と訳せるとわかります。

このように名詞構文に気付くことができれば、My sister is a good speaker of English. を「私の姉は英語を話すのがうまい」と訳せるようになります。

<その他の例文>
I insisted on his payment of the bill.
「私は彼がその勘定を払うことを要求した」

Columbus’s discovery of America was accidental.
「コロンブスがアメリカを発見したのは偶然だった」

<補足>
他動詞から派生した名詞 of 名詞( B ) という形の of は「を」と訳します。
speaker of English
( speaker は 他動詞 speak から派生した名詞 )
payment of the bill
( payment は 他動詞 pay から派生した名詞 )
discovery of America
( discovery は 他動詞 discover から派生した名詞 )
<まとめ>
・名詞( A ) of 名詞( B ) に文が隠れている
・名詞( B ) を「 B を 」と訳せる
・名詞( A ) には他動詞から派生した名詞が基本使われる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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