The meal cost us 100 dollars.
「その食事は100ドルだった」
<ポイント>
・主語が「理由」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・cost・rob・deprive がよく使われる
【 無生物主語構文の概要 】
日本語は『人(生き物)』を主語にすることが多い一方で、英語は『物事(無生物)』を主語にすることが多いです。『物事(無生物)』を「〜は、〜が」と日本語でも主語として訳してしまうと、『人』が主語である文に慣れている日本人にとっては違和感があったり、意味が掴めなかったりする場合があります。なので『物事(無生物)』が主語になっている英文(これを無生物主語構文と呼んでいます)を『人』を主語として日本語に訳せるようにするための単元が無生物主語構文です。
【 無生物主語構文に気付くためのポイント 】
無生物主語構文は気付けることが1番大事です。気付くためのポイントは次の2点です。
① 主語が人間や動物ではない
② 無生物主語構文でよく使われる動詞を覚える
【「 S によって O は A を失う 」タイプの無生物主語構文 】
このタイプの無生物主語には cost・rob・deprive がよく使われます。
The meal cost us 100 dollars.
「その食事は100ドルだった」
この英文は The meal が 「その食事によって」 と [理由] を表し、cost us 100 dollars が 「私たちは100ドルを失った」 と [結果] を表しています。(「その食事が私たちに100ドルをかかった」とはふつう訳しません。)
つまり「 S によって O は A を失う 」タイプの無生物主語構文は、S が [理由] で V から後ろが [結果] を表している英文なのです。
使う動詞によって後ろの形が変わる点に注意しましょう。
・ S cost O1 O2 「 S によって O1 は O2 を失う 」
・ S rob O of A 「 S によって O は A を失う 」
・ S deprive O of A 「 S によって O は A を失う 」
His careless driving almost cost him his life.
「不注意な運転で彼は命を落としかけた」
The fear robbed her of speech.
「恐怖を感じて彼女は言葉を失った」
「恐怖を感じて彼女は言葉が出なかった」
基本的な訳は「 S によって O は A を失う 」ですが、内容によっては主語に 動詞の意味を加えて 訳すこともあります。
The fear robbed her of speech. は「その恐怖によって彼女は言葉を失った」が基本的な訳ですが、「彼女が言葉を失った」[理由]を考えると、「恐怖を感じたから」ですよね。よって、英文には「感じる」に該当する英単語はないですが、「恐怖を感じて彼女は言葉を失った」「恐怖を感じて彼女は言葉が出なかった」と訳すことができます。
・主語が「理由」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・cost・rob・deprive がよく使われる
・主語は、動詞の意味を加えて訳すこともある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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