高校英文法:無生物主語構文⑥「 S によって O 1は O2 を得る、がわかる 」

<例文>
The book gave me the answer.
「その本を読むと、答えがわかった」

<ポイント>
・主語が「手段」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・give・tell・teach がよく使われる

【 無生物主語構文の概要 】
日本語は『人(生き物)』を主語にすることが多い一方で、英語は『物事(無生物)』を主語にすることが多いです。『物事(無生物)』を「〜は、〜が」と日本語でも主語として訳してしまうと、『人』が主語である文に慣れている日本人にとっては違和感があったり、意味が掴めなかったりする場合があります。なので『物事(無生物)』が主語になっている英文(これを無生物主語構文と呼んでいます)を『人』を主語として日本語に訳せるようにするための単元が無生物主語構文です。

【 無生物主語構文に気付くためのポイント 】
無生物主語構文は気付けることが1番大事です。気付くためのポイントは次の2点です。

① 主語が人間や動物ではない
② 無生物主語構文でよく使われる動詞を覚える

【「 S によって O1 は O2 を得る、がわかる」タイプの無生物主語構文 】
このタイプの無生物主語には give・tell・teach がよく使われます。

The book gave me the answer.
「その本を読むと、答えがわかった」

この英文は The book が 「その本によって」[手段] を表し、gave me the answer が 「私は答えを得る」[結果] を表しています。(「その本が私に答えを与えた」とはふつう訳しません。)

動詞の後ろに O1 + O2 が続くと 「 O1 が O2 を得る、知る」 という関係が隠れていることに注目しましょう。

つまり「 S によって O1 は O2 を得る、知る 」タイプの無生物主語構文は、S が [手段][条件] で V から後ろが [結果] を表している英文なのです。

・ S give O1 O2 「 S によって O1 は O2 を得る、がわかる 」
・ S tell O1 O2 「 S によって O1 は O2 がわかる 」
・ S teach O1 O2 「 S によって O1 は O2 がわかる 」

<その他の例文>
This book gives us a good idea of physics.
「この本を読むと物理学のことがよくわかる」

The result of the experiment told me the truth.
「その実験結果で私は真実がわかった」

<補足>
基本的な訳は「 S によって O1 は O2 を得る、がわかる」ですが、内容によっては主語に 動詞の意味を加えて 訳すこともあります。

The book gave me the answer.
「その本を読むと、答えがわかった」

The book gave me the answer は「その本によって私は答えがわかった」が基本的な訳ですが、「私が答えがわかった」[手段]を考えると、「その本を読んだから」ですよね。よって、英文には「読む」に該当する英単語はないですが、「この本読んで私は答えがわかった」と訳すことができます。

<まとめ>
・主語が「手段」「条件」を表す
・目的語が日本語の主語になる
・give・tell・teach がよく使われる
・主語は、動詞の意味を加えて訳すこともある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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